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東京は待機児童数が圧倒的に多い

東京は保育士不足、また待機児童問題が常に叫ばれています。
地方に暮らしていると、保育士の職がない・・という状態の地域は沢山あるので、保育士が足りないといわれても、待機児童云々と聞いてもピンとこないのです。
しかし実際のところ、東京都内には沢山の待機児童が存在し、働くことのできない子育て世代が多数います。

厚生労働省が発表しているデータによると、6.9万人もの保育士が必要としていますが、この数は東京ドームに入りきらない数の保育士が必要というレベルです。
この数は新たに必要となる数という試算で、現在保育士として働いている数が37.8万人、自然に増えると予想されている数が2万人、その上で保育士の数は46.3万人が必要とされるため、結果6.9万人が必要としています。

中でも東京を見てみると、保育士の有効求人倍率が5.68倍、全国を見ると2.34倍という数字ですから、東京にどれほど保育士人員が足りないのか、よく理解できるはずです。
つまり、東京では地方のように保育士の正社員雇用がないとか、そもそも募集がないということがあり得ない状況で、常に募集されている状況となっています。

保育士の求人数の増加

地方で保育士の仕事を探す時、正社員がいいけれどないからパートで探したり、本当は自治体運営の保育園がいいけれどないから無認可保育所で探すといったように、自分が希望するところに勤める事ができないという状態もあります。
しかし東京都の場合、どの保育園も人手不足という状態で、クラスを多くしたくても保育士の数が足りないため、クラスを増やすことができないというところもあるのです。

東京都内各区では、保育士確保のための支援を積極的に行っているため、こういう支援があるのならと、東京で保育士として働くことを希望する方も多いようです。
待機児童数が多い東京で保育士になる利点は、募集が多いということに加えて、保育士に対する支援などもしっかりしており、ネックとなる給与面なども大きなストレスになることなく、快適に働けることも多い等もあげられます。

実際の求人数を見てみても、東京都全体で1,800件を超える募集があり、常に売り手市場であるということは目に見えている状態です。
また、雇用形態も様々なライフスタイルに合わせて選ぶこともでき、正社員の他にも契約や派遣、パートタイムでも求人を探すことができます。

こうした状況も踏まえて、東京都の待機児童問題を解決すべく、保育士の資格を最大限に活かせるような働き方を考えていく必要があるでしょう。